６
最近、幸せなのに…たまに、切なくてたまならなくなることがある。
理由はわからないけども、俺は、香坂先輩との距離を感じて不安に思うから。
「おかしいよな…」
付き合っているのに…
それなのに、
いつも香坂先輩は何処かへ消えてしまいそうで…
「決めた」
センチメンタルになりながら、一人下校していた道を引き返すと、俺は香坂先輩の家に向かった。
大丈夫だって言ってくれたけども、心配だから。
あの人の、大丈夫は信用できないから。
今、会いに行きます。
もちろん、メールとか前連絡なしです。
連絡なんてしたら、絶対に断られることわかっているんで、ここは、押し切る。
もちろん、会ったら、すぐに急にごめんなさいとは言うから。
だから、会いに行くよ。
それから、抱き締めさせて。
俺はどうしようもないくらいに、貴方が好きなんです。
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