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中野くんが華麗に去って行った生徒会室の中で、新しく増やす面白そうな競技について議論した。
みんながわいわいと楽しそうなのを見つめながら、俺は中野くんのことを心配した。
だって、学校側は俺たちの代の生徒会が気に食わないみたいで、よく嫌味を言うから。
中野くん、嫌味言われてないかなって。
心配で…
「只今、戻りました。無事に許可を得てきましたよっ」
王子様みたいにキラキラとした笑顔で中野くんは生徒会室に戻ってきた。
俺はホッとして思わず、笑みが漏れた。
「ありがとう…中野くん」
「っいえ、そんな…俺、香坂先輩に喜んでもらえたら、それで…もう」
もう他に何もいりませんと中野くんは叫んだ。
それを木村先生は笑いながら「吠えるな吠えるな」と言う。
空くんはホワイトボードを叩いて、中野くんに「やりたい種目あるか?」と聞いた。
一カ月前までは空くんは中野くんが嫌いだったみたいだけど、今、それなりに二人は仲良くしてくれているから、俺としては安心だし、嬉しい。
だって、二人とも俺の大切な人だし、いがみ合う感情は辛いものだし。
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