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通学路を歩いていたら、この前、中野くんの後輩…だっけ? とりあえずこの前、中野くんとお話ししていた彼に声をかけられた。
「あの、中野が今どこにいるかわかるっすか?」
「え、家にいるんじゃないのかな?」
「……それがあいつ昨日は家に帰ってこなかったんすよ」
「そうなの?」
俺は驚いて逆に聞いてしまった。
すると彼は面白そうに笑う。
「あなた、が、そんな風に反応するなら、本当に知らないみたいですね」
「うん、ごめんね?」
「いいっすよ。ただこうして朝から、好みのタイプの顔の人とお話できただけでも」
その後もなんやかんやと彼は俺に話しかけてくれていたみたいだけど、俺は中野くんが家に帰っていないことが気になってしかたなかった。
もしかして野宿?
それとも友達の家にお泊り?
「で、香坂先輩。ちょっとだけ、我慢して下さいね?」
「え?」
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