21




………今、気が付きました。
どのタイミングで俺は香坂先輩の手を放したらいいんでしょうか。

わからない。

放したくない。

どうしよう。

自然と足は止まって、時間だけが進んでいく。

「中野くん?」

戸惑ったような香坂先輩の声に俺は振り返ると、そのままギュッと抱きしめてしまいました。


好きなんです。




本当に、本当に、

大好きなんです。





- 30 -


[*前] | [次#]
目次に戻る→


以下はナノ様の広告になります。
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -