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………今、気が付きました。
どのタイミングで俺は香坂先輩の手を放したらいいんでしょうか。
わからない。
放したくない。
どうしよう。
自然と足は止まって、時間だけが進んでいく。
「中野くん?」
戸惑ったような香坂先輩の声に俺は振り返ると、そのままギュッと抱きしめてしまいました。
好きなんです。
本当に、本当に、
大好きなんです。
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