「あ、そういえば中野くん、また女の子が中野くんのことを呼んでいたよ?」

「何処に呼んでいたんでしょうか?」

「ああ、ごめん。えっとね、食堂横の花壇の裏に、4時ころって言ってた」

「あー、じゃあ、そろそろですね。俺行ってきます」

いつも伝言すみませんと言って、中野くんは華麗に生徒会室を後にした。

「かっこいいなー」

俺もあんな風に、キラキラしてみたい。
そんなことを言ったら、空くんは「香坂には無理だろ」って。

うん、確かに無理だと思う。


「でもそこが香坂のいいとろじゃないのか?」


「え、空くん何か言った?」

「別に」

「そっかぁ」

「……香坂。中野はいい奴に見えるかもしれないけど、あまり気を許すなよ」




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