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「けどなんで?」

俺は土屋に問いかけてしまった。
俺のことは抱こうとしたのに、自分がいざ抱かれそうになったら、全力で嫌がるのだろうかと…。

「そりゃ…土屋も男だから、その、抵抗あるのか? 抱かれるってこと」

「いや、別に杉田が相手なら、そんなのどっちでもいい。ただ、杉田が相手だから、不安っていうか…なんて言うのか…」

いつになく弱々しい仕草で土屋は俺を見つめた。

「あのな、この際だから、言ってみる。あのな、杉田、俺は少し怖いんだ。ほら、俺は男だから、そういったことして、杉田が、その、女の子の方がいいとか、ほら、男同士だとつまらないとか思わないかって。それに俺、可愛くないし…」

「土屋…オブラートに包まずに悪いが、手を貸してくれ」

「え?」

どうして急に手を貸すんだろうと首を傾げている土屋の手をとると、俺はさっきたちあがってしまった自分のものにあてた。

「……土屋だから、俺の、ここ、こんなになっているんだよ?」

「っあ、うん、…うん」

「それに、俺は、土屋だったら、何がっても愛おしいって思うだろうな」





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