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俺の家に着くなり、杉田は抱きついてきた。
犬みたいな奴だなって思う。
「…そうだ、杉田、図書室の先生の名前わかるか?」
「どうして?」
急にニコニコ顔をやめて杉田は俺から手を放した。
どうやら機嫌を損ねたみたいだ。
「風紀委員の更生お願いリストにあるんだけど、待てよ? ああ、あった、これのここにある名前じゃなかったかなって思ってさ」
俺は一年生の時にもらったリストをポケットから出すと、杉田に見せた。
「…確か、そんな名前だった」
「確かって、杉田、図書室の先生と仲良しじゃなかったっけ?」
「名前なんて気にしたことなかったんだよ。なんていうのか、名前なんてなくてもそれなりに俺と先生の関係は成り立っていたし」
「じゃあ、しかたないか。これね、風紀委員の副顧問の名前なんだ。て、ああ、だから、図書室でいつも会議とかしているんだ」
「?」
「だから、委員会にこない副顧問の前で会議とか活動をしているってこと」
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