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その後、少ししてから、先生は話始めてくれた。
俺が兄さんに恋人を紹介しろって言われて断っているのを見て、自分は誇れないような恋人なのかなって、悲しくなったこと。
俺の赤い悪趣味なサインペンの「ナマ」という文字に、嫉妬していたこと。
俺の周りにいつもたくさん友達がいて、寂しいと感じた自分が醜くて嫌だと思ったこと。
いつも、電話をかけるのは自分からだけど、本当は迷惑になっていないだろうかっていうこと。
昔に、感情が、どうのって電話で言ってしまったけど、重みになっていないかっていうこと。
他にもたくさんたくさん先生は話してくれた。
俺はその話を全部聞いて、自分を殴ってやりたい気持ちになった。
両想いになったんだし、恋人になったんだし、もう、全部すべては丸くなっていると思っていた。
先生の気持ちも何も聞かずに考えずに…
「ごめんなさい」
気がつかなくて…
「でも、俺、先生が大好きです、愛してます…」
「と、とお、や…まくん」
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