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ミハルはずっとそばに居て欲しいと言ってくれた。
俺もずっとミハルの隣に居たいと思っている。
なのに、俺は切なくて苦しくてしかたなかった。
ただ頷くことさえできなかった。

沈黙が二人の間に降りる。

ミハルは不安そうな顔をして俺のことを見つめている。
ごめん、ミハル。

「ミハルは、俺でいいの?」

俺と一緒にいたら、結婚できないんだよ。
子どもも出来ないんだよ。
世間の目もあるじゃないの?
親御さんにはどういう風に話すの?

「俺たち、結婚もできないじゃないか……」

あはは…と俺は低く笑った。
無理をして明るく笑おうとして失敗した結果だ。

ミハルはしばらく何も言ってくれなかった。
俺はそれがとても不安で辛くて泣いてしまった。
するとミハルは慌てて俺のことを抱きしめようとする。
俺はそんなミハルを思いっきり突き放してしまう。


その場限りの慰めが欲しいわけじゃない


永遠をここで誓って欲しかっただけ。


結婚できなくても、子どもが出来なくても、周りから何を言われても、俺の手を放さないと言って欲しかった。

俺は、自分のエゴでミハルを傷つけてしまった。




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