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「え?」

夜、ミハルからかかってきた電話に俺は嫌な汗が流れる。

『杏梨が、自殺未遂を起こしたんだ。いや、お前に言うのはよくないことだってわかっているけど。ごめん。心の整理がつかなくて、俺一人じゃ受けとめられなくて。杏梨、どうして』

「さぁ……」

俺が、追い詰めたの?

「わからない」

『そうだよな』

え? 俺のせいなの?

『本当にごめん。こんな話をしてさ』

「ごめん。俺こそ、ごめんなさい」

まさか、こんなことになるだなんて思ってもいなかったんだ。

『ナツ?』

「え?」

『大丈夫か?』

「ミハルこそ、大丈夫?」



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