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「どうして?」

叔父さんは意外そうな顔をする。

「嫌なこともあったけども、いいこともあった。嫌なことがあるからって、いいことも一緒に捨てたくないし、大切にしたい。それに、死んじゃったら、もう、こうして叔父さんと会えない」

「タロ、は、俺に会いたがらなかったじゃないか?」

「会いたかったよ、俺は」

「そうか?」

「うん。大きくなってから、会いたかった」

「?」

「立派な大人になったら、会いたかった。ユウダイの、お荷物みたいな感じにはなりたくない。俺、ユウダイにはユウダイのやらないといけないことを優先して欲しい。だから、心配されるような子じゃなくなったら、俺は、ユウダイに会いたかった」

何時でも何かあったら、俺を優先するように頑張る貴方が心配で。
でもそんなことを言ってしまったら、気にするなと言われるだけだとわかっていて。
でもやっぱり誤解されたら嫌で。
本当の事を言うのって恥ずかしくて、怖くて、隠れたくもなるけども。
俺は伝えたいって思った。

きっと呆れた顔をして「なんだよ」とか幼い声をユウダイは出すだろうと思っていたけども、
それが現実になるとむずがゆくし幸せだった。




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