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何時の日か、叔父さん無しでは生きていけなくなりそうで。
俺は怖いんだ。そう伝えたら、そうなればいいんだよ、と言われた。

「俺は真剣に言っているんだ!」

「タロ、俺も真剣だよ?」

「…?」

意味がわからない。

「ユウダイは、何に真剣なの?」

「君だよ?」

「お、俺に?」

「そう」

「どうして、俺?」

「好きだから」

「!」

俺はガタン、と椅子から立ちあげると、後ずさる。
どうしてそんなことが言えるんだろう。
俺が変に本気にしたらどうしてくれるんだ。

「甥っ子だしね、俺は。でもそんなものに囚われないくていいよ、ユウダイは」

「囚われてなんていない」




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