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=川城ユウダイside=


関係ない、いちいち構うな、と言われてしまった。
俺がこんなにも心配しているっていうのに、どうして伝わらないんだ。
全くもって不愉快だ。

「?」

通話を終えた携帯電話に着信。ヒサシからだった。
俺はどうしたんだろうと電話に出た。
でも、ヒサシはどんなに呼びかけても返事をしない。
なんだよ、これ!

俺は今、怒っているんだ。
電話を切ろうとした。でも、声が聞こえ出した。
本当に小さな声。小さな小さな声。
でも確かに聞こえる。

『あ、まぁな。俺ってさ、賢い大人だからさ、馬鹿なガキって大嫌い』

『そ、そう、か…』

『でもま、タロくんは別だから』

『へ?』

『理由は教えてあげないけど』

……何言ってんだよ、ヒサシの奴。
俺は奥歯を噛みしめた。タロが可愛いのは俺がよく知っている。だが、ヒサシは絶対にタロに興味を持ったりしないと信頼して、俺は。
いや、言い訳だ。
俺が動くのができないからって、あいつに大切なタロのことを頼んだ。
俺の責任か…




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