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メガネ邪魔だ。
大好きなオムライスを食べながら俺は思った。
そもそも、これしていた方が面白いとか姉さんは言っていたが、そうなのか?
コーンスープを飲むと、湯気でメガネが曇る。
本当に邪魔だ。
俺が一人メガネに不満を持っていたら、周りから黄色い声が飛び交った。
耳が痛い。一体どうしたっていうんだ。
俺は声の先を見ようとしたが、メガネが曇っていて見えない。
「何それ、ギャグ?」
楽しそうな声が聞こえた。どうやら、俺の近くに誰かいるようだ。
俺は曇ったメガネじゃ見えないから、メガネをとった。
「いえ、メガネです」
これはメガネです、と、俺はメガネを振って見せた。
そこにいたのはなんか、団体行動が苦手そうなのに、何人か仲良くなさそうな人を引き連れた大きい人だった。
その大きい人は少し驚いた顔をすると、意地悪く笑った。
「お前、名前は?」
「山田だけど?」
「下は?」
「タロ」
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