よくわかりません。
迷惑男が一体何者なのか、何が目的なのか。
俺にはわかりません。
すっかり疲れた泣き声を聞きながら、俺も泣いています。
ドア越しに伝わる意味不明の雰囲気に俺は悶えてしまいます。

「お前、一体、どうしてここに来たんだ?」

『貴方に笑顔を届けに来ました!』

「………俺に?」

どうして?
と心の中で俺は繰り返します。
俺、お前のことなんて知りません。
なのに、どうして俺に?

『好きだからです!』

「はぁい?」

『だからその、俺、貴方のストーカーっていうものです』

「ああ、はっはじめまして?」

え?
ストーカー?
俺なんかに?
え、ていうか、ていうか、ええ!?
なんで、いつから、どうして、え?

えと、えと…




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