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「すみません、急に立ち止まったりし……てぇ!」
「…あ」
俺のがぶつかった人は俺も総司さんもよく知っている、あの生徒会長だった。
「お前、何してんだよ」
と、総司さんは俺と生徒会長の間に割り込み、少し不機嫌そうに言った。
だけど、生徒会長さんはそんなこと気にしてないという様子で「いや、さ」と遊園地のチケットをポケットから出した。
「なんていうの、ナンパされちゃってさ」
「お前が?」
「そう、俺が」
「へぇ、物好きもいるもんだな」
よかったじゃないかと総司さんは嬉しそうに、生徒会長さんの肩を叩いた。
でも、俺には嫌な予感しかしなかった。
「誰ですか?」
誰と一緒に来たのか聞きたくて俺は生徒会長に聞いた。
すると生徒会長は「知りたいの?」と嬉しそうに笑う。
総司さんは生徒会長の肩を叩くのをやめて、そのまま固まってしまった。
「嬉しいな、ヒロが俺のことを気にかけてくれるなんて」
「え…あ、あの…」
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