結論はシンプルに
季節が流れて、俺は侑と同棲を始めることになった。
侑ももうすぐ大学を卒業する。
何処に就職するんだろうとずっと思っていたら、
「大学には追いつけなかったけど、職場なら追いつけるよね」
と俺に笑いかけた。
それって、俺の隣にもっといてくれるってこと…?
そう聞いたら、照れくさそうに侑は笑って、
俺の手を握る。
この先、俺たちの前に何か、すれ違いが生まれても、
大丈夫だろうな。
侑は追いつきたいとか対等になるとか頼りにされたいとか言うけど、
俺は置いて行かれたくないとか必要にされたいとか不安になるとか言うけど、
それでも、それでも、
お互いに好きだって思えたら、充分だろう。
だって、一緒に考えて行けばいいんだから。
どうしたらいいのかなんて、そんなの、愛し合っていたらいいじゃん。
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