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俺はずっと貴方に追い付きたいと思っていた。
いつまでも遠くにいた、貴方に。
でも現実、俺の歳が貴方の歳に追い付くことはなくて、
そんなあたり前なことが悔しくてたまらなかった。
思い出の中の貴方に恋をして、
貴方の残像ばかり追いかけて、ここまできたけれど、
俺は貴方と出会えて幸せ。
たとえ、何があっても終わりよければすべてよしだ。
だから泣かないでわかってほしい。
「俺、好きですから、千香ちゃんのこと。だから、そんなに不安がらないでください」
頼りなくて、ダメかもしれないけど、俺は
貴方の隣にいたいから、頑張るって決めた。
俺にとって重要なことは
貴方と愛し合う、それだけなんだ。
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