=侑side=


千香ちゃんの家に遊びに行って、夜ごはんを一緒に食べた。


永太は、恋人に千香ちゃんとの関係を誤解されたから、千香ちゃんの家に料理を教わりにくるのをやめたらしい。

それで不要になった合鍵がどうしてか、
俺の手の中に残っていたから、俺は返しに来たんだけど、千香ちゃんはもっていてもいいよって俺に言ってくれて…

それで今に至るわけ。


「千香ちゃん、最近、元気ないですか?」

「そんな、ことないよ!」

「…だったらいいです」

千香ちゃん、俺と付き合いだしてから、たまに悩んでいるような顔をするから。

心配になる。

俺って、頼りないかなって。
思ったり。


泣いてしまいたくなるくらい、心配なのに…どうしていいのか俺にはわからない。

でもガキみたいに聞くのは嫌だったから、いつか、を待とうと思った。


きっといつかは俺に話してくれる。


どうしてこんなにも、
好きなんだろう…

不思議だ。






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