千香ちゃんと過ごした一日が終わり、俺は、家に帰ることにした。

途中、神崎さんにあって、からかわれた。

付き合っているのかって言葉に千香ちゃんは否定したけども、
それはただの照れ隠しだと俺にはわかっていた。

可愛い。

すると、神崎さんは複雑な顔をして、俺に千香ちゃんは女の子だけどって聞いてきた。

俺は女の子を好きになれたのは、はじめてなんですと、神崎さんに言った。

神崎さんはただほほ笑んで、俺たちに手を振る。

その神崎さんの顔がとても寂しいもので、俺は思わず、どうされたのか聞いてしまいそうだったけども、

隣りにいる千香ちゃんの方が寂しそうな顔をしていたので、俺は何も言えず、再び千香ちゃんの手を強く握った。


大丈夫、ほら、手が届くよ。
俺はここにいるよ。


そう、伝わればいいのに…






[*前] | [次#]
目次に戻る→


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -