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=侑side=
のんびりと千香ちゃんと一日を過ごして、俺は幸せだった。
料理はちょっと血を見たけども。
下手くそなのに、でも、おいしくて、
俺は思った。
ゆっくりとやっていけばいいのかもしれない。
上手くいかなくても、一緒に頑張れば、
俺たちの恋もいいものになるかもしれない。
商店街を二人で歩きながら、隣を歩く千香ちゃんに、ほほ笑む。
そっと俺は千香ちゃんの手を取って、指をからめた。
「いいですか?」
俺はそう言って、千香ちゃんのほうを見つめて…
すると、千香ちゃんは顔を赤くして微笑んで、
頷いた。
何処までもこのまま…
何処までもこのまま…
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