瞬間冷凍を望んだくらい




=千香side=


不安になること。
あたり前に思うことが増えること。

不安になること。
失いたくないと壊したくないと願う日常ができること。


俺はいつでも、自ら怖くて壊してきた。
だけど、壊したくない。

壊せない。


水戸くんが優しすぎる。


どうして、そんなにも俺のこと好きだって言ってくれるのだろう。

俺、どうして、水戸くんに出会ったのだろう。


わからない。


泣いたらダメだって思っても、泣いてしまって、

そうしたら、水戸くんが俺を抱きしめてくれて。

それが果てしなく嬉しくて。


言葉が見つからなくて。
ただ、俺は水戸くんに寄り添った。


このまま、
俺、消えてしまいたい…



今、
最高に幸せだから…







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