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=侑side=
俺は今、永太を見送って唖然としている。
千香ちゃん(最近メールで千香ちゃん呼びの許可はもらえたから、神崎さん呼びは卒業した)は永太に合鍵を渡していた。
「永太は悪い奴じゃないけど…」
危機管理というものがないのか…?
平気で男に合鍵とかわたせるものなのか…?
ダメだ。
心が、ぐちゃぐちゃになって、
俺はどうしたらいいのか、わからない。
ただ、永太から預かった合鍵を握りしめて夜空を見上げた。
そうだ、会いに行こう。
そうしたら、もやもやしなくて済むのかもしれない。
千香ちゃんに会ったら、何か変わるかもしれない。
きっとこれはただ単に、俺がかまってもらえなくて寂しいだけだろう。
きっとそうだろう。
「よし」
俺は友人の永太の思いたったら行動だよって言葉を実行しようと思い、
迷惑になるかもしれない、という、想いは捨てた。
俺は、千香ちゃんに会いたいんだ。
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