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=侑side=
大学で久しぶりにケイと一緒に授業をさぼった。
いや、出席カードはトモが出してくれているから、大丈夫。
「て、ことなんだけど、ケイどう思う?」
俺は永太のことも神崎さんのことも疑わないから、料理を教わるのに二人っきりにしてしまっているんだけど、これはヤキモチを焼いてもいいのだろうか?
別に本当に二人がどうこうなるんじゃないかって不安はないんだけど、寂しいんだ。
なんか、神崎さん、あれからあまり会ってくれない。
永太のためにいろいろと料理を教えてくれるのは嬉しいけど、それで俺に会う時間がなくなってしまうのは嫌だ。
だけど、こんなのは我がままで、でも、俺は神崎さんが恋しいんだ。
ケイにみんな話した。
すると、ケイは一言「我慢して爆発してしまう前に素直に言ってみたらいいんじゃないの」とそっぽを向いた。
きっと、今、ケイは恥ずかしくて顔を赤くしているに違いない。
可愛いなー本当に。
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