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「いないんですよー俺、女の子、苦手なんです」
「そうなんだ…」
「でも、神崎さんは平気ですよ、むしろ、好きです」
……しまった。
やばい、何、勢いに任せて、俺は…
神崎さん固まっているじゃないか!?
「あ、あの…」
「私も、水戸くん、好きだよ…」
「え?」
「何回も言わないから」
俯いて赤い顔を隠そうとして、でも隠せてなくて、そんな神崎さんが可愛くて仕方ない。
俺はどうしたらいいのかわからないくらいに幸せだった。
*****
そして俺と神崎さんは付き合うことになった。
俺は女の子なんて好きになったこともないけど、
神崎さんは普通の女の子と何処か違ったから、
むしろちょっと男っぽいからかもしらないけど、
千香ちゃんに似ていたからかもしれないけど、
何がどうなのかはわからないけど、
神崎さんを好きだって思う気持ちは本物だったから、
もう、迷わないことにした。
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