相談です
=侑side=
「侑!」
いきなり永太に飲み屋に誘われたかと思うと、待ち合わせ場所から腕を引っ張られて、俺の家に連れて行かれた。
「…どうしたんだよ?」
今日は飲みに行く約束だっただろ? と俺は言った。
すると、永太はキッチンに向かうと鍋を探す動作をする。
もう夜なんだから、電気つけないと真っ暗だぞ、永太。
俺はあきれながら電気をつけた。
すると、永太はこっちを向いて、鍋をジェスチャーする。
「ああ、鍋なら戸棚だ」
「こっち?」
「そう、そこにある」
もしかして永太、俺に手作り料理でも食べさせてくれるつもりなのかなって、俺はドキドキした。
けども、その気持ちは踏みねじられた。
可愛い顔で鍋を持って、辛辣な顔を永太はする。
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