そんなこんなでどうしてか焦った俺は、人目のつかないところに行くべきだと思って、彼と自分の会計をすませると外に出た。

で、すぐそこにカラオケがあったから、
とにかく中に入った。

ちょっと手続きわからなくて困ったけど、何とかなった。


しばらく彼は放心状態だったけど、徐々に泣きやむと今度は俺を見つめて、

謝った。


人違いをしたらしい。

たぶん、いや、彼のいう神崎千香は俺のことだろうよ…

でも、俺は、彼に覚えられることなんて一つもしていないはずだ。

高校のときだって、俺、ただ見ていただけだし…

でももしかしたら、彼は俺のこと見ていてくれたのかなって思って、聞いた。


すると小学校の時に…と説明された。

あの図工の時の水戸くんかぁー
人って成長するものなんだな。
あんなにも幼かった水戸くんは高校生では真面目でクールになってしまってたんだ。


で、今は、どこかおぼつかない感じが可愛いな。






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