飲み会にて、中佐都は終始、不機嫌だった。
時折、切なそうな顔をしたかと思えば、むすっと黙りこくってうつむく。
顔は悪くないんだから、もっと、遊んじゃえばいいのに。
俺はカルピスソーダをすする中佐都に見とれていた。
うん。やっぱ、女の子には興味がいかないのな、俺。


しばらくして、中佐都は切れて、帰った。
理由としては、あれだ、余計なお世話がばれたのだ。
ああ、トモがつい、口にしてしまったのだ。
中佐都は余計なお世話だと言った。

俺もそれには少し、頷いた。

だって、そうだろ?

そんなに簡単なものじゃないだろう。
人の心って、もっと難しい、はずなんだ。
ま、俺が偉そうに言えたことでもないけど。
うん。そう、俺は中佐都が帰ったあと、しょんぼりするトモに見とれていた。

はい。もう、ダメ。





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