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たくさん自分のことをチトセに話して、ちょっと怖くなった。
チトセは、おかしなことを言う奴だと俺のこと、思わないだろうか。
心配になって、少し言葉に詰まると、
「大変やったね」
なんてチトセは俺の手を握ってくれた。
「……いや、そんな」
手なんて握るよりもいろんなことしているくせに、今、とてつもなく俺は恥ずかしくてたまらない。
幸せでたまらない。
「こんな話を、信じてくれて…俺、なんて言ったらいいのか…」
「ユウキ、俺はユウキが好きやよ。やから、ユウキのこと一杯知っていたいんや」
「けど、こんな、さ…」
「それがユウキの当たり前なんやろ? やったら、俺は、ユウキやないから、勝手に決め付けられへん。俺は俺でしかないしね。やから、俺はユウキの言葉を信じるよ?」
「チトセっ」
「ちょっと、何泣いてんや。俺、ユウキに悲しいことゆうたの?」
どないしよ、なんて、あたふたする、チトセが愛おしくて、俺はそっとキスをした。
俺、チトセみたいな素敵な子と恋ができて幸せだぁ…
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