窮屈・2
「チトセっ」
「うわあああ」
急に田辺の声がして驚いたら、ベットから思いっきり落ちた。
痛い。
「なんやねん、急に」
「いや、特に…」
用事はなかったんだけど、構ってほしかっただけだと田辺は言った。
ほほえましい…
「しゃあないな。休日やけど、早くおきたるわ」
「ありがとう、チトセ!」
嬉しいよなんていいながら、田辺は俺に抱きついてきた。
かわええな。
「なんや、弟ができたみたいやわ」
「ちょっとチトセ俺がお兄さんだから、弟じゃない」
「え、まさか、なんで田辺みたいなたよんないのがお兄さんなんや?」
「笑うなって、チトセ、もう!」
意地悪だと呟くと田辺は元気そうでよかったと溜息をもらした。
心配、してくれたの、だろうか。
昨日のユウキの忘れたいことがあるという発言に…俺がひっそりと落ち込んでいたから…
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