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生きているんだって笑って見せて。
一人なんだと嘆くくらいなら、
愛の手を差し伸べて
偽りからでもいいからはじめてみようよ
やってみないと何が起こるかなんてわからない
せっかくだ、傷ついてもいいじゃない。
そこにほんの些細な温もりでもあれば…
求めたものが何なのか…
手にしたものが何なのか…
幸せとは何なのか…
考えて考えてさまよって
馬鹿だったね。
手を繋ごう。
君はそこにいる。
君は僕の隣にいてくれる。
好きだって言ってくれる。
それが僕の幸せだ。
僕はとても幸せ。
いつだって、なんだって、
単純なことほど、見失っちゃうけども。
きっと僕らはもう忘れないだろう。
幸せは、いつも、自分のなかで眠っているって言うことを。
そうだね。
切り開いていくのはいつだって、
最後は自分なんだからね。
「愛しているよ?」
幸福論 完結
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