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孤独に負けて拒めなかった日。
孤独に負けて僕は嘘をついた。


だけど、今は、とても幸せで、僕は泣いている。


不思議なこともあるんだなって思う。
少しでも、僕のこと好きになって欲しくて、
僕がいい人でいれば、それは叶うって、
卑怯なこと考えていた。


似たような孤独な瞳をしていた君を見つけた時、
僕はとても安心して君の手を取った。
すると、君はとても嬉しそうに僕を見つめてくれたね。
どれぼどそれが僕の心に染みただろうか…
僕にも、できることがあるんだって、ほっとしたんだ。
優香、僕は君のこと、利用していたんだよ。
自分が自分であると保つために…なんて
そんな話をしたら、君は「これからは変えてやるから」と
笑ってくれたね。


変えていこう。


明日はきっと今日よりも素敵に
未来はきっと君の隣に。


手を繋ごう。手を繋いで。ほら。


ただ君が好き…だから、いつまでも守らせて下さい。
君に出会えた、あの日あの場所の奇跡と、今日これからを。








第十話 完結





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