そう、言葉を並べたってどんな綺麗ごとを言ったって、現実は変わらない。

誰も俺の境遇をかえることなんてできない。
誰も俺のためになんてなってくれない。

期待しない。


それが一番。
なのに…


「それでも知りたいんだって、思うのは変かよ!」


君は俺のこと心配してくれる時は優しくて穏やかだったね。
俺はどうしてこんな風に怒鳴っているんだろう。
ただ心配なだけなのに…


ああ…どうして俺なんかが小雪のこと好きなんだろう。
結局何もしてやれないというのに…


君が俺を救ってくれた時、
神さまが俺にくだしたのは君だけのヒーローだったと
思ったんだ。

なのに


「どうして理解されなくていいとか思うんだよ…小雪っ」

どうやら俺は残念な失敗作だったのかもしれないな。
本当、格好悪い。






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