14




「小雪はまだ一人になろうとするか?」

「どういう」

「だって、小雪は一人で抱え込もうとしている。俺にはそれが何なのかはわからないし、力になれるかもわからないけど、相談には乗れるよ」

「一樹…っ」

「俺だって話くらいは聞ける」

「…うん」



ただここには幸せさえあればいいと
思っていた。

でもそんなの過去の話だ。
こんな悲痛な思いをくり返して、
僕らが関わりあう必要なんてないのに
理解を求めて手を伸ばした。


「あのね、一樹っ」

僕は泣き出しそうな声で一樹に告げる。


「これからもずっと友達でいてほしい」

「あたりまえだろ」






[*前] | [次#]
目次に戻る→


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -