プロローグ7




幸せだなって思うことが、日常にあって、
俺は目覚めるのも眠りにつくのも嬉しい。

菅野に会えるのも、菅野と手を繋げるのも、
学校に行けば、友達がいるのも、
小雪が前みたいに俺のそばにいてくれるのも、
みんなみんな、驚くくらいに幸せなこと。


幸せなこと。


だから、忘れられるんだって思っていた。



くどいようだけど、
俺は醜い感情なんていらない。

いつまでも昔のとこに囚われていたくない。


今、とっても幸せなんだから、
それを疑うのもよくない。


よくないのに、俺はどうしても不安症だった。






[*前] | [次#]
目次に戻る→


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -