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俺は自分が嫌いでした。


だから自信がなくて、
不安に思うことが多かったのです。

でも、本当は知っていました。

俺が好きになった人が
俺のことを好きになってくれているなんてことが、

あたり前じゃないと。

ただあたり前だと信じたいと思っていただけで。


その時、
俺は幸せであると、自分に言い聞かせていました。

疑ったら終わりだと、思っていたんです。


ただただただ…
ただただ…


けれど、この循環は終わりました。

いえ、終わらせたのです。
俺は期待することに疲れてしまったのです。

そして俺は空っぽになって、君に出会いました。
今でも君が俺に届けてくれた生徒手帳は大切にポケットの中にあります。






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