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=菅野side=


「大丈夫か?」

「え?」

俺は身体をゆすられて目を覚ました。
優しい声だ…

「ぅん」

大丈夫だと俺は答えながら目をこすった。
どうやら、寝ていたらしい。
寝ていた……って、


「中佐都!」

「…っ」

俺は飛び起きると、握ったままだった中佐都の手を引きよせた。
中佐都は突然のことに身体を小さくしていた。


「中佐都、お前、大丈夫か? どこもなんともないのか? さっき、廊下でお前は倒れてそれで、意識無くしていたのか、その辺はよくわからないけど、ずっと眠ったように、動かなかったから…その…、あ…」

言葉を俺は忘れていくのを、感じた。
やばい、恥ずかしくなってきた。

怖くなってきた。

どうしよう、そんなにも何を必死になっているのとか、思われたらどうしよう。気持ち悪いと思われたら、どうしよう。


「…あ、りがと」

「え?」

俺は中佐都の小さな声に瞬きをした。
俺はその言葉が信じられなかった。


「だから、あり、がとうって」


「なんで!」


俺はただおせっかいをしてしまっただけにすぎないのに…

頼まれてもいないのに…出しゃばって…


「だって、菅野、必死だから…て、菅野!?」






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テーマ「人外ファンタジー」
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