35
俺は反省を知るべきだと気がついた。
都合の悪いことにはふたをして、背中を向けて、
何もなかったかのように笑う。
だけど、それってどうなのかな…?
逃げていることになるんだよな。
きっと。
で、それで、逃げているとしたら、
俺は自分の安堵のために何かを犠牲にしているんだろうな。
それってなんだろうな。
もう、答えは出ているような気がした。
本当はちゃんと分かっていたような気がした。
誰よりも大切な君のことなのに…
俺は、いつも自分のことしか考えていなかった。
もう、一人じゃないのに…
[*前] | [次#]
目次に戻る→