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「じゃあ、どこ?」

「え…ぁ」

その…と黙りこむ倉木が可愛くて愛しくて、俺はたまらなくなった。

「教えてくれないと、わからないよ?」

「…あの、右が…いい」

「ここ?」

「ぁひゃ…あ、ぁうん、そこっ」

「気持ちいい?」

「あ、ぁ、きも…ちいい、よ」

気持ちいい、確かに倉木はそう言った。
倉木の身体だって喜んでいる。
ああ、なのに…

「どうして、倉木は泣いているんだ?」

君の瞳からぽろぽろと流れる涙に俺は戸惑った。
生理的な涙じゃないことくらいわかる。
こんな俺にだって、それくらいは、わかる。

「倉木…答えてよ…」

「………泣いてないから」

君は見え透いた嘘をついた。
俺の気持ちを踏みねじって…

「そう、なら、いいんだ」

「ぁや、蓮見、せんせ…?」

俺は体制を取り戻すと倉木を床に押し倒した。

「続き、しようか?」

言葉で通じないなら、その身体に訴えてやる、だなんて、俺、本当にガキだなって気がついたのは、
倉木が疲れて意識を飛ばした後だった。

そう、すべては後の祭り。






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テーマ「人外ファンタジー」
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