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「…ぅふ」

玄関で、床に仰向けのまま俺は、倉木の唇の中に舌を入れた。

温かくて、ざらついていて、倉木の匂いがする。


「ん、ぅ…ん、ん」

「ごめん、つい、夢中になって」

俺は倉木から唇を放すと笑った。
可愛くて仕方ない。

今、俺の上に倉木はまたがっている、けど、
さっき、思いっきり俺を床にたたきつけたけど、
どうしてこの気持ちは消えないんだろう。

もう一回キスして。
そう言ったら、倉木は顔を赤くして、戸惑った顔をした。

さっきはあんなにも積極的だったのに。

でもそうやって恥じらわれるとムラムラしてしまう。
いじめたくなる。

「さっきはあんなにも積極的だったのに…」

「ゃは、あ、先生ぇ」

「う?」

どうしたのって、俺は聞いた。
倉木は戸惑った顔をしながら、でも喘ぎながら、うるんだ瞳で俺を見つめる。

「言いたいことあるの?」

俺は倉木のそこに手を触れながら聞く。

「ねぇ、物足りないかな…?」

わざと倉木が感じる場所から離れたところを俺は触り続けた。

「は、蓮見先生ぇ」

「どうした?」

「…その、そこじゃ、ない…」






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