一日ぶりの学校。
何も変わらずにそこにある。

そんなあたり前に、僕は昨日切った腕の傷を見つめた。

昨日、増えた傷。

きっと僕はちゃんと生きている。



「倉木くん!」

「え?」

急に呼ばれた名前に驚いて、僕は振り返った。

そこには北王子がいた。

僕の、絵を好きだと、褒めてくれた人。


「おはよう」

にこにこと笑って北王子は僕を見つめる。


「あの…おはよう…」

僕は校門前でおどおどとそう言ったら、北王子は「朝のホームルームまでちょっとだけいい?」と言った。

僕は頷いた。






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テーマ「人外ファンタジー」
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