=蓮見side=


朝、目が覚めて、倉木が俺の隣にいたことがどれほど嬉しかっただろうか。

昨日、俺は倉木とひとつになれたんだとかそんなことがこんなにも嬉しいだなんて。

君に手を伸ばして、気がついた。


俺はなんでこんなことを…してしまったんだろう。


倉木の顔…疲れている。
俺…自分のことばかりになっていて、無理させてしまったのかもしれない。

ごめん、とささやいた言葉は何処か空虚で、消えていくだけ。





やがて目を覚ました倉木に、俺は何も言えなかった。

ただ、いつも通りでいた。
いつも通り。

それがとても安心した。

これからも、俺の隣にいてほしい。
変わらなくてもいい。


君が好きだから……






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