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「その、あぁ、あはぁあ」
僕は恥ずかしくて仕方なかったけども、
先生の耳ともに唇を近づけると、
僕は囁いた。
「よくできました」
「ぁひ、ああぁあん」
ダメ、おかしくなりそう。
「あ、熱いっあ、先生、の、あつっい」
「違う、熱いのは倉木の中だよ」
「えあぁ、あ、ちがっ」
「違わない」
「やぁああん、は、すみっ先生ぃ」
出そうと言ったら先生は、だしなよって言って。
先生も僕と一緒に、僕の中にそれを注ぎ込んだ。
満たされたような、気持ちになった。
僕は先生と一つになったんだって。
誰よりも先生の近くに行けたんだって。
だから、確かめたいのに、聞けなかったことがあった。
先生は僕が好きだって言ったけど、
それって僕の身体がって意味って、聞けなかった。
今はただ余韻に浸っていたかったんだ。
はじめて、孤独が消えた日。
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