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=菅野side=
朝一番に教室にきて、俺は窓の外を眺めていた。
ここからだとよく見える。
登校してくる生徒たちが。
そして、中佐都と北王子が。
日課みたいなものになっていた。
ずっと、北王子が来る前からも、俺は中佐都をここから見ていたが。
なんでだろうな。
北王子と仲良くしている中佐都が気に食わない。
一人の時は、なんとも思わなかったのに。
不思議なもんだ。
いったい俺はどうしたっているんだろう。
どうしてこんなにも恋しいと思っているんだろう。
「馬鹿げている」
俺は常に冷静で何も求めない。
俺は常にこの世界には参加しない。
それがとても安らかで、心地よかったのに。
どうしてこんなことになってしまったんだ。
笑えない。
意味がわからない。
北王子と中佐都が仲良くしていたら嫌なのに、二人が微妙な空気で登校してくると、心配になる。
なんで俺が他人の心配なんか…しないといけないんだよ…
このやろ。
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