=小雪side=


……どうしよう。
すっごく嬉しい。

どうしていつも、一樹はやさしいのだろう。

昨日は何も聞いてこなかったし、
今日はただ頭をなでてくれた。

力強く不器用。


でも、伝わった気がしたんだ。

心配してたんだって、元気になってよかったって、
そんな言葉が、僕の胸の中に。

泣いてもいいですか。
でも、笑っていた。


一樹が隣にいる、そんな日がとても幸せ。

本当はずっと、好きだったんだよ…
内緒だけど。

きっと僕は一樹以上に人を好きになることなんてないだろう。

だって特別。

昔、泣いてばかりいた、僕を助けてくれたんだから。

明日をあきらめるなって、希望を、持てよって。


いつも希望は否定してしまうけど、
前向きになれたんだよ。


一樹。


菅野くんのことばかり、一樹は気にしているみたいだったけど、


あの時…






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