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「倉木…俺…」

保健室でのことは忘れないでほしいと思った。だけどもう二度とあんな風に君を泣かせたくないと思った。

後悔していた。

その場だけの衝動で君を押し倒して、したことに。

君を怖がらせたことに。

後になって…もう遅いって言うのに…
でも、また、俺は、繰り返そうとしているのかもしれない。


倉木、逃げて…
そう言いたいのに、思考力は何処かに消えていく。


ただ、君に、近づくことしか考えられない。
ただ、君が、俺だけを見たらいいってそんな馬鹿げたことを望んで。


「…や」

「本当に、いやだったら、どうして俺に話しかけたんだよ!」

「え?」

「あの日も俺のこと追ってくるし、どうして、だよ…」

「先生?」

「倉木は…俺のこと、嫌いにならないの?」

「…ぁ」

「気持ちいい? 倉木、俺、上手かな…」


太ももで倉木のものをさすりあげた。
そして、右手をそこにもっていき、ゆっくりと形を確かめるように、握る。

「…ぁあ、う」

「ね、倉木、こういうことされるのが、好きだった?」






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