もっと、もっと、したくなる。
もっと、もっと、見たくなる。

俺は倉木を抱きしめていた手を徐々に下に持って行く。

そして辿りついた、倉木のそこは、少しだけ、熱をもって、起ち上がっていた。

「やらしいね」

「……っ!」

俺がからかうように言葉にすると、倉木は顔を真っ赤にして、やはり、俺を突き放そうとする。

だけど、無理だ。

俺の方が力が強い。
それに、

「ここ、こんなになっているよ? 俺、まだ、何もしてないのに、な?」

倉木は本当の意味で俺を拒んでいない。
拒んでいたら、此処まで体は反応を示さないはずだ。

「やっ」

ほら、甘い声が出たよ。

「嫌か?」

俺は戸惑う事なく、倉木のそこを右手でもみだす。

「…ふぅん、あ、やぁあ、あ」

倉木はついに、必死に俺から逃れようとした。

でもさ、俺は、それさえも可愛いと思ってしまう。

喘ぐ声が俺の腰を熱くする。
ダメだ。
放す気に、なるわけがない。



俺はずっと、君とこうしたいと思っていた。

初めて君と対峙した、俺が美術室から逃げだした、あの日から。

そうだ、君が心配して、俺を追いかけてきてくれたあの時も、隣にいてくれたあの時も、いつも、そんなことばかり考えていた。

俺は、いつも、君を壊したいと考えていた。

だから、あの時、俺は逃げたんだよ。
なのに、君は俺を追いかけてきたんだよ。

ごめんね。
本当に。






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