7
もっと、もっと、したくなる。
もっと、もっと、見たくなる。
俺は倉木を抱きしめていた手を徐々に下に持って行く。
そして辿りついた、倉木のそこは、少しだけ、熱をもって、起ち上がっていた。
「やらしいね」
「……っ!」
俺がからかうように言葉にすると、倉木は顔を真っ赤にして、やはり、俺を突き放そうとする。
だけど、無理だ。
俺の方が力が強い。
それに、
「ここ、こんなになっているよ? 俺、まだ、何もしてないのに、な?」
倉木は本当の意味で俺を拒んでいない。
拒んでいたら、此処まで体は反応を示さないはずだ。
「やっ」
ほら、甘い声が出たよ。
「嫌か?」
俺は戸惑う事なく、倉木のそこを右手でもみだす。
「…ふぅん、あ、やぁあ、あ」
倉木はついに、必死に俺から逃れようとした。
でもさ、俺は、それさえも可愛いと思ってしまう。
喘ぐ声が俺の腰を熱くする。
ダメだ。
放す気に、なるわけがない。
俺はずっと、君とこうしたいと思っていた。
初めて君と対峙した、俺が美術室から逃げだした、あの日から。
そうだ、君が心配して、俺を追いかけてきてくれたあの時も、隣にいてくれたあの時も、いつも、そんなことばかり考えていた。
俺は、いつも、君を壊したいと考えていた。
だから、あの時、俺は逃げたんだよ。
なのに、君は俺を追いかけてきたんだよ。
ごめんね。
本当に。
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