55




そんで、放課後になると、真城が学校に帰ってきた。
ナオキはって聞いたら、さ、と首を傾げたわ。
そんで、なりゆきで、
俺たち三人は近くのカラオケに入ったんやわ。


そこで、鶴部は真城に問いかけたんや。

「どうして何も言わずに二人で外に言ったんだよ?」

と。全くもってそうや。
気になるわ。

「いや、佐田チャンの授業は外せないだろ?」

真城はカルピスを飲みながらそう言った。
全くもって正論や。

俺たちは誘われたところで行けなかったやろうからさ。

でも、やけど、


「違う!」


そうじゃないんだ、と、鶴部は言ったわな。

「黙って行かれたのがショックだったんだ。メールくらいさいれとけよ! もしかしたら合流したりもできたかもしらないだろ?」

「鶴部、俺は現にこうして、帰ってきたじゃないか」

何処に問題があるのかと真城は、言った。


「けど…」

鶴部は悔しそうに言葉に詰まる。






[*前] | [次#]
目次に戻る→


「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -