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俺は飲み干したオレンジジュースのコップを流し台のところまで運ぶと、ちょっと、ドキドキしてきた。

家に誘われたとか、嬉しくてどうしたらいいのか、わからない。


あまりにも、興奮して、そのまま土屋に飛びつきそうになったから、
コップを片付けてくるとか言って、いったん、部屋を出てきたんだ。


やばい、まだ、ドキドキしている。


いや、友達同士なんだし、家に誘うことくらい深い意味も何もないだろう。

なのに、鼓動は速まるばかりだ。


聞くところ、今、土屋は一人暮らしをしているらしい。


や、やばくないか。

これはやばくないのか。



「マサル」


え?


俺は振り返った。

そこには母がいた。

めんどくさい。






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