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杉田はさっきまで手にしていたオレンジジュースを床に置くと、
「どうしてそんなに、知りたがるんだよ!」
と言った。
ああ、ほら、理由があるんだ。
俺に知られたくない理由なんだろうな。
そして、それは、決して悪い理由じゃないんだろうな。
杉田は自分にプラスになるようなことは絶対に何も自分からは言わない。
むしろ、照れているんだろう。
そうだ。
だから、俺は……
「知りたいって思ったら迷惑だったかな?」
さて、素直に認めることからはじめようと思う。
「俺さ、好きだから、知りたいんだ」
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